「単純な美/複雑な美」を合成する?

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「芸術には、その崇高なる簡素をのこしておかなければならぬ。
衣装の豪奢や、舞台装置の華美は、装飾として、動きの偉大さと、登場人物の真実以外を必要としない演劇を殺してしまうものである」
「小さなピエール」アナトール・フランス

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NLP(神経言語プログラミング)で演技を分析する

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パフォーマーは己の演技を客観的にみなければなりません。
一から十まで分析して、ケチつけて、よりよいものをつくるのです。

けれど、それがむずかしい。
自分を客観視するなど——日常生活でも——まず不可能です。

そのために、公式を活用するのです。
いわばパフォーマンスを分析するためのガイドラインです。

そのなかのひとつに、
NLP(Neuro-Linguistic Programming)の理論があります。

といっても、これがなかなかくせ者で、うのみにするのは考えものです。
そのさじ加減をふまえつつ、書いてみます。 続きを読む

しゃべりのテンポで観客をふりむかせる

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マジックが〝しゃべくり芸〟だというのは、ひとつの真実です。
ひとまえにでるからには、やはり、しゃべりができてナンボなのです。

もちろん、しゃべりのないマジックはあります。
サイレントアクトや、視覚的なマジックもあるでしょう。

けれど僕は——すくなくとも僕のスタイルは——会話をとても重要視します。
クロースアップならなおさらでしょう。

観客がそこにいるからには、つい交流したくなるのです。
あくまで好みの問題だとおもってください。

そんなとき、まず気にするのは〝テンポ〟です。
マジシャンとしておおざっぱに——日常会話でも——ふたつのテンポがあります。

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演目の本質をみきわめる(メンタルマジックの落とし穴)

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パフォーマンスをつくるとは、観客の目線を考えるということです。
マジックでは、表と裏の作業がはげしくことなりますから。
余計にそうする必要があります。

しかしそれがむずかしい。
我々は、自分のみかたで、ものごとをとらえてしまいがちだからです。
どれだけ気をつけても、マジシャンなりの〝ステレオタイプ〟は、顔をだします。

観客のためにならない、演者の固定観念。
そんなものは、いちはやくダストシュートにダンクシュートすべきです。
そのためには演目——トリック——の本質をみきわめなばなりません。 続きを読む

技術を空間にとけこませる(クラシックパスを使うには)

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クラシックパス……難度のたかい技法です。
初心者のころは練習こそすれ、実践できるなど考えもしませんでした。

なのに気づけば、乱用するまでになっていました。
ある意味、身についたわけです。

実際、いまではなぜかばれる気がしません。
ばれないとなると、これほど勝手のいい技法もないわけです。

技術が上達したのでしょうか。
というより、技法そのものへの考えがかわった気がします。

いまもクラシックパスを苦手だというひともいれば。
現場でたやすくこなすマジシャンもいます。

もし、両者とも練習しているのなら、
彼らに技術的な差はそこまでないはずなのに。

では、その認識のちがいはどこからくるのでしょう。
クラシックパスを例に、技術の修得・実践について考えてみます。

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「マジシャンは魔法使いを演じる役者である」のか?

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「人生は歩きまわる影法師、あわれな役者だ」
「マクベス」ウィリアム・シェイクスピア

 

マジシャンは魔法使いの役を演じる役者である

 

これはロベールウーダンの言葉です。
教科書の1ページ目にのるような、あまりにも有名なものです。
マジシャンをしていて、ふとしたときにおもいだします。
そして、なにかと考えてきました。 続きを読む

マジシャンが「ラッスンゴレライ」を分析する

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芸人さんのパフォーマンスは、とても参考になります。
こまかな工夫や、構成、台詞まわし……つい、いろいろ考えてしまいます。

今回は「8.6秒バズーカー」の「ラッスンゴレライ」について。
もはや、テレビでみない日はなく、社会現象の感すらあります。

若造マジシャンなりに「なぜウケているのか」を、考えてみました。
これほどの現象には、なにかわけのあるはずなのです。

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