僕はパリコレにでることができない|一日三食もくえねえよ。

「ちゃんと食べてますか?」

だれしも初対面やひさしぶりの相手にいわれやすい言葉があるだろう。

僕の場合はダントツでこれだ。ちなみに二位は「なんか身長のびました?(僕は他人の頭のなかで身長が低めに記憶されるらしい)」で、三位は「薄着ですね(冬限定)」である。 続きを読む

コピーライター講座で学んだたったひとつのこと|幻の〝青春18きっぷ〟のコピーについて

 

夏の日だった。二十代前半だった。

ただ若さをすり減らすよりマシだとコピーライター講座に申しこんだことがある。半年で十五万円くらい。もらった会報には白髪やシミの浮かんだ肌で「我々は一時代を築きました」みたいな顔ぶれがあった――だれもわからなかった。

親の世代なら恍惚の顔をするのかもしれないなと思った。

数十年前には、こうすれば最先端になれますよと〝お洒落なライフスタイル〟を提案してくれるものこそ、よろこばれる時代があったらしいから。 続きを読む

おもしろい話ができるようになりたいと思ってる君へ。来なさい。

深夜のテンションで「会話上手になるコツ」を紹介します。

・モテたい
・会話でこまることが多い
・パーティや合コンで目立ちたい
・人気者になりたい
・コミュニケーションに自信をつけたい
・まわりを楽しませたい
・退屈されたくない
・おもしろい人間だと思われたい
・M-1に出場したい

いろんな目標があるかと思います。「どうやったら、おもしろいと思ってもらえるんだろう」って永遠の課題ですよね。

さっそく結論からいいますと「あなたは喋らなくてよし」です。2:8の2くらいでいいんです。濃いめのカルピスくらいです。まじで。これはアポロがじつは月面に着陸しなかったのと同じくらい真実です。 続きを読む

「君の表現は閉じてるんだよ」と小説家にいわれたことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

小説家の知人(先輩?)がひとりいる。

ここで彼の代表作を暴露してやりたいが、その心をぐっとおさえる。

とにかく人生を変えてくれた一人だ。余談だけれど、彼とはじめて会ったとき、ふと気づけば10時間以上もブッ続けに話しこんでいてやべえなと思った。そのオールナイトの翌朝、たがいに疲れた顔で「またな」と別れたけれど、その「またな」は、人生にままある本当の「またな」だろうなと感じたのをおぼえている。 続きを読む

マジックに対する絶望を、芥川龍之介に救ってもらった話。

僕は、そこそこ人生の貴重なときをマジックにぶちこんだ人間だ。

それ自体はどうでもいい。一人暮らしの男子大学生が、ちょっと自炊に調子をこいてきたときにチャーハンにウェイパーをぶちこむようなものだ。だれしも、なにかに、なにかをぶちこんでいる。

もう十代のころから――なんと日々の過ぎゆくことよ――ずっとマジックは心の宗教というか〝信じるに足るもの〟だった。毎晩練習して、カード一枚当てていれば、コイン一枚消していれば、どこかにいけると信じていた。 続きを読む

それがなにかはわからないけど聖性のあまり涙がこぼれてしまうことってあるのかも。

今をさかのぼること、革靴にして3足前、使いすてたトランプにして495組前、ビールにして1743リットル前、僕は大学生だった。

そのころ「宗教学」の講義をとっていた。われながら、めちゃくちゃ熱中していた。世界のあらゆる宗教哲学を、わかりやすく解説してくれて「え、こんな面白くていいの?」という謎のテンションでのめりこんでいた。 続きを読む

大阪難波・なんばにマジックバー「IDEAL」オープンしました。

「これが何に似ているか、わかる……。これは誰もがいつかみる夢みたいよーーそういう夢では、自分の家にいるのに、ふと、そこにあるのに気がつかなかった部屋をみつけるの。でも、その部屋をみると、こういってしまうの。『あら、もちろんそうよーー当然、あの部屋はあるはずよ。昔からあったはず』って」
「ジェネレーションX 加速された文化のための物語たち」
ダグラス・クープランド

マジシャン浅田です。
このたびマジックバー「IDEAL」をつくりました。
場所は大阪・座裏エリアです。

大阪府大阪市中央区難波4丁目7−9
南進会館2F(なんばウォーク「B5」出口より徒歩1分)
19時〜23時ごろ
HP マジックバーIDEAL

正直、内装はめちゃめちゃこだわりました。なんとDIYです。

ぶっちゃけ先月はマジシャンというより大工さんでした。デザイナーさん監修のもと、材料をはこんで、壁に漆喰をぬって、木材にボルトをうちこみました。危うく大工としてのプライドが芽生えかけるところでした。この猛暑なのにクーラーのついたのが最後で、鴨川のように汗をながしました。おかげで肌がきれいになりました。

内装テーマとしては「夢のなかの部屋」という感じです。 続きを読む

いろいろ悩んだけど、拍手をもらうベストな方法は「くれ」と、お願いすることだった。

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり拍手ってほしくないですか?

 

今回は、マジシャンとして考えぬいた「観客から拍手をもらう方法」を解説します。

僕は、拍手について、ちょいとは考えてきた自信があります。もちろん、パフォーマンスや人前に立つ仕事をする方なら考えたことがあるでしょう。 続きを読む

マジシャンになった経緯を語ってみようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近「何年くらいマジシャンをやってるんですか?」といわれて「十年くらいですかねえ」と答えた。そのあと「わお、もうそんなになるのかよ」と驚いた。せっかくなので、はじめて舞台に立ったときのことを書きたくなった。

いまから十年くらい前の話になる。 続きを読む

「マジックはYouTubeで学びました」と、マジシャンをめざす少年がいった。


最近わけあって、そこそこの人数の、マジシャン志望者と話をする機会に恵まれました。その話の続きです。

みなさん20才前半でした。つまり僕より年下です。自分のあとにも、マジックを志す次の世代が生まれるのは当然のことです。いままでもそうでした。

しかし今回は衝撃でした。たんに年下というだけでなく、マジックとの関わり方について、あきらかに違う点があったからです。明確な世代の違いを感じました。

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