おもしろい話ができるようになりたいと思ってる君へ。来なさい。

深夜のテンションで「会話上手になるコツ」を紹介します。

・モテたい
・会話でこまることが多い
・パーティや合コンで目立ちたい
・人気者になりたい
・コミュニケーションに自信をつけたい
・まわりを楽しませたい
・退屈されたくない
・おもしろい人間だと思われたい
・M-1に出場したい

いろんな目標があるかと思います。「どうやったら、おもしろいと思ってもらえるんだろう」って永遠の課題ですよね。

さっそく結論からいいますと「あなたは喋らなくてよし」です。2:8の2くらいでいいんです。濃いめのカルピスくらいです。まじで。これはアポロがじつは月面に着陸しなかったのと同じくらい真実です。

そうなのです。まず会話がおもしろい人間だと思われるには「おもしろい話をしなくてはいけない」というステレオタイプを台所の三角コーナーにぶちこむところからスタートする必要があるのです。

そもそも、人って、基本、他人の話なんて聞きたくないのです。

つまらないし、おもしろくないから。身も蓋もないでしょうか。しかし僕を十字架にはりつける前に、自分の胸に手をあてて考えてください。鳥貴族でモモ貴族焼のタレを手に話をしているときに、相手が「そうそう俺も…!」と話題を奪ってきてイラっとした記憶はありませんか?

それが答えです。人は、自分が話をしていたいのです。だからこそ聞き役に需要があるのです。それなのに、テレビでトークの達人ばかり目にするものだから「会話=おもしろい話をしなくちゃいけない!」と強迫観念におそわれてしまうのですね。

本来は逆なのです。会話の本質は「人間は話をするときに(とくに自分の話をするときに)めっちゃ楽しく感じる」ことにあるのです。

それを理解すれば、どのように会話すればいいかもわかります。おもしろい会話だと思ってもらうには「相手に相手の話をさせること」です。それ以外にありません。あなたが、すべらない話の小籔千豊レベルの猛者であれば別ですが。

具体的には、質問をして、上手に聞いて、適度にツッコミをいれる感じです。

もちろん上辺だけの質問ではいけません。やる気のなさはすぐにバレます。「ちゃんと俺のこと知りたいと思ってるの?」とキレられます。

心からの質問をなげかけること。どんな人間にも、なにかあるはずです。好きな昆虫とかでもいいです。おもしろい会話を生みだしたいのなら、気の利いた冗談を考えるのでなく、相手に興味をもつこと——この方向にサービス精神を方向転換しましょう。

最後に、相手を上手くのせるツッコミフレーズも並べておきます。このあたりを口にすれば、相手はでれっとした顔で、さらに喋ってくれます。かくして、おもしろ会話人間の栄冠はあなたの頭上に輝くのです。

「はじめて聞きました」
「〜みたいじゃないですか」
「それ、めっちゃオモロイんですけど」
「ほんとにそう思ってます?」
「なんで、いまニヤっとしたんですか」
「もっと聞かせてくださいよ」
「まじですか」
「平成の諸葛孔明じゃないですか」

おもしろい会話をするためには、おもしろい話をする必要はありません。とにかく「相手に相手の話をさせる」こと。これを肝に銘じてください。人は、自分の話なら永久に楽しめるんですよ。