マジシャンが「ラッスンゴレライ」を分析する

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芸人さんのパフォーマンスは、とても参考になります。
こまかな工夫や、構成、台詞まわし……つい、いろいろ考えてしまいます。

今回は「8.6秒バズーカー」の「ラッスンゴレライ」について。
もはや、テレビでみない日はなく、社会現象の感すらあります。

若造マジシャンなりに「なぜウケているのか」を、考えてみました。
これほどの現象には、なにかわけのあるはずなのです。

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「いいもの」を、シェアしない贅沢

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友人と、はじめての喫茶店にいったときのこと。
まわりをながめて「いいところだね」という話になりました。

そのとき、僕はメニューをながめていましたが、
友人は「つぶやこう」と、携帯をとりだしました。

なんとなく、むなしくなりました。
ああ、まわりに報告しないでは、いられない時代になったのだな、と。 続きを読む

使うコインについて

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「なんのコインつかってる?」と、マジシャンはよく話します。
コインマジックは、ひとつの花形であり、それも重要なことなのでしょう。

おもえば、いままで、いろんなコインをつかってきました。
いまも、ひきだしにころがっているはずです。

マジシャンのこだわりどころとして。
なんとなく、いままで考えたことをまとめてみます。 続きを読む

「観客のウケ」は、低くみつもるべし

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マジックショウは、基本的にもりあがります。
拍手もあれば、大興奮のまま、悲鳴すらとびかいます。

おわったあとも、賛辞をいただけます。
「すごいもりあがった!」「たのしかったよ!」「ぜひまたきてくれ!」と、ほくほくです。

けれど、それを、そのままうけとるのは「こわいな」と、いつもおもいます。
いつまでもヒーローの気分でいられません。 続きを読む

「氷山の理論」で演技をけずる

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「無駄をはぶく」とはで、つくりこむとは、無駄をなくす作業だといいました。
もうすこし、ほりさげてみます。

そもそも、「いらないものをはぶく」のは、大変なことです。
基準もわからなければ、もったいない気もします。

けれど「はぶく」ことでしか、ものごとは美しくなりません。
われわれは、どのようにして「はぶいていく」べきなのでしょう。

そんなとき、いつもこの、ヘミングウェイの文学理論をおもいだします。
おしいアイデアも、気前よく、ぽーんとすてられる気がするのです。 続きを読む

「無駄をはぶく」とは

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われわれは、生きているかぎり、なにかをつくらねばなりません。
マジックでも、今晩の夕飯でも、卒論でも、明日の会話でも。

そして、ひとには「いいものをつくりたい」という、謎な欲求があります。
そのためには、不要なものをすてなければなりません。

つくりこむとは、無駄をなくす作業だからです。
ものごとは「これ以上はぶけないところまで、けずらねばならない」のです。 続きを読む

それで、なにを表現したいの?


 

 

 

 

 

 

 

僕がだらだらマジックをしていたとき。
何人か「すげえな」と、心底おもわされたマシャンがいました。

僕のしっているトリックを、しっているように演じているのに。
どこか「ちがった」のです。

おあそびの延長でなく、ワンランク上のものをみせられたような、
「ああ、これこそマジシャンだ」という感覚でした。

あきらかに「光っている」パフォーマーというのはいます。
彼らは、なにがちがったのでしょう。 続きを読む

台本をつくること

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なぜか「どうすれば演技がよくなるでしょう」と、きかれることがあります。
技術もそれなりで、練習もしているのに、なんだか「しっくりこない」というのです。

そんなもの、僕にもわかりません。
けれど、質問されたなりに、気のきいた助言でもしたくなります。 続きを読む